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NHK「太平記」第3話「風雲児」:いろいろと役者が揃い始めた。藤夜叉との一夜は宮沢りえが上手だったらなぁ・・。周囲を食いまくる演技の榎木孝明

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前の回にて鎌倉を飛び出した、高氏(真田広之)と右馬介(大地康雄)は京都在住の伯父上杉憲房藤木悠)宅で”そもそも我家は・・”と退屈な話を傾聴させられているシーンから開始。
京の街に出た二人は米売りに群がる人々を見、米の値段の暴騰を止めるために六波羅の反対を押し切って天皇が市中の米の値段を固定したという話を聴く。
雑踏の中で右馬介とはぐれた高氏は鎌倉で出会った山伏を思い出し、教えられていた寺院を訪ねる。
寺院ではちょうどお忍びで行幸していた後醍醐天皇片岡孝夫)の姿を目にするが、取り巻きの貴族・坊主(文観?(麿赤兒・・ウィキを見て驚いた大森南朋の父親とのこと。知らなんだ))に正体を怪しまれたところを、ちょうど戻ってきた山伏こと日野俊基榎木孝明)に助けられる。
日野俊基は諸国の武家を密かに訪ね歩いており、新田義貞からは武家を束ねるには足利を説く必要があると言われたことを高氏に告げる。部屋住みの身分にすぎないためと断る高氏に対して、ぜひ河内の楠木正成に会っていきなさいと言う日野俊基

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二人は連れ立って京都南部郊外にあり当時の物流の拠点であった淀の津(たしかそういう名称)に向かう。
淀の津では、土佐の一条家から興福寺に献上される木材について、収用しようとする興福寺一党と、借金のカタに取り立てたい商人とが小競り合いを起こそうとしていた。そこに、淀の津を抑える楠木一党として正成の弟楠木正季赤井英和)が登場。
騒然とする中、右馬介が馬を伴ってひょっこり登場、「周囲を六波羅のものが囲んでいる」と告げる。
逃げる日野俊基六波羅の騎馬武者に追われるのを見て、意を決した高氏は馬を駆り、日野俊基を助ける。
日野俊基に案内されるまま佐々木高氏こと佐々木道誉陣内孝則)の館にはいる。
佐々木館では、派手な装いの佐々木道誉が待っていた。(この後、日野俊基はそのまま別の場所に移動したらしいが、そのシーンは見落とした)。

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残った高氏は促されるまま宴席に呼ばれる。
佐々木道誉は隣に座る高氏ににじり寄り、鎌倉の世は終わる、せめて円喜(フランキー堺)までと思っていたが、数年も危ういのではないか、という趣旨のことを告げる(このあたり不鮮明)。すでに有力な武家には天皇から鎌倉打倒の綸旨が出ていると言う。

やがて花夜叉(樋口可南子)一座の歌舞がはじまり、そこで藤夜叉(宮沢りえ)と運命的な出会いをする。
言葉をかけてあげなさい、という佐々木道誉に促されてたどたどしく質問をする高氏に、これまたもっとたどたどしく答える宮沢りえではなく、藤夜叉。
酔いつぶれた高氏が夜半に目をさますと傍らには藤夜叉が一人座っており、他のものは寝てしまったと言う。お手を付けてしまう高氏。

再び目覚めた時には夜は明けており、周囲には藤夜叉どころか誰もいない。それどころか館の塀の外の大路を多くの旗指し物が征く様子。「正中の変」が始まったのだった。

ja.wikipedia.org

 

<感想>

目まぐるしい回、今後の重要人物が続々と登場する。セリフ少なく無言のシーンが多い高氏。単にあっけにとられているのか、はたは逡巡か深慮か?

楠木正成に会いに行くというので、てっきり武田鉄矢/楠木正成が登場するかと思ったら登場しなかった。お楽しみは先ということのようだ。
短時間とはいえ後醍醐天皇が登場。神々しい描き方。婆娑羅大名こと佐々木道誉は大胆な柄の着物を召しバサラぶりを見せつける。はたまたアリさんマークの引越社の赤井英和こと楠木正季がそれぞれ印象的に登場する。

中でも高氏の個人において重要な位置を占め続ける藤夜叉との出会いと運命の一夜が印象深い。
この出会いがはるか後年に、足利直冬となり、さらには高氏の実弟足利直義高嶋政伸)による観応の擾乱につながっていくことを思えば、高氏も罪作りなことをしたものだと思う。ウィキを見ると、足利直冬筒井道隆ではないか、今から登場が楽しみだ。
まぁ、もっともその原因のひとつがこれ以降、ずっと藤夜叉と直冬を忌避し認知すらしなかった高氏のスタンスに原因があるのは確かだが。
このあたりの高氏の頑な態度がどこに起因しているかは初見の際にはなかなか読み取りにくかったので、今回の再放送ではしっかりチェックしていきたい。

さて初登場のキャラに目を戻すと、貫禄の片岡孝夫(現:片岡仁左衛門)は別格として、陣内孝則赤井英和も若いねぇ。ぜんぜん下手で笑った。当時トレンディードラマの常連だったように思う陣内孝則の声を張り上げる演技はいまいちだったなぁ。記憶の中ではもっと印象的だったのだが、今後の登場の中で上手くなっていったのかもしれないが。
宮沢りえもセリフもたどたどしくて、もっと”運命の出会い”感が出ていたらその後のドラマが深まったかなという印象。これだと単に、高氏がたまたま夜伽に出た一番キレイだった踊り子に手を付けました、にしか見えないね。

終始沈黙が多く言質を与えない高氏は若さ故か慎重な性格の発露なのか、真田広之はセリフではな表情で演技している印象。馬術シーンはさすがのアクション俳優出身だけあって上手い。
こうした中、登場したキャラを食いまくっていたのは、日野俊基演じる、榎木孝明だろう。眼光と舌鋒するどく迫る様子は、主役クラスさえも食っていた。
右馬介演じる大地康雄は顔が大きいなぁ。右馬介にユーモラスな一面を与えようとしたかもしれないが、右馬介のイメージとは違うな。

前にも書いたが劇伴の三枝成彰が良いね。