STRRAY RIFT

映画・本・アニメ

「禍つヴァールハイト」第1話を見る(メモ):ファンタジーと近代技術の様々な要素がごちゃまぜの設定ってどうなの?

ゲーム原作アニメ。
ファンタジー設定と19世紀以降の技術設定のハイブリットな世界・・とは言うものの。実際はごった煮状態で兵士の装束は19世紀前半のナポレオン時代風の一方、サーベルどころか幅広の段平を振り回していたり、銃器に至ってはライフル銃が登場する一方で、連射可能なサブマシンガンのようなものが使われていたり、一方で別の人物は杖の先から魔法弾のようなものを発射したり(ただし連射はできない模様)と設定ごちゃ混ぜ状態。その上、これらの遠距離から接近戦まで用途が異なるであろう兵器を使う兵士や戦士たちが乱戦状態にあるという・・。
内燃機関は発明されているようでトラックは登場し、夜の街が明るいことから電気も発見されている模様・・・と言ってみれば様々な技術段階の技術がごちゃまぜに描かれていて、そこがまず非常に気になった。

ファンタジーと近代技術が融合した世界というと、ファイナルファンタジーもそうじゃないかといわれそうだが、FFはまだどのような技術の進歩があってといった世界設定はしっかりしているぞ。

もしこれが原作ゲームからの設定だとしたらかなりめちゃめちゃな設定のゲームなんだろうな、と思いながら見ていた。

禍つヴァールハイト|アニメ声優・キャラクター・登場人物一覧 | アニメイトタイムズ

「戦翼のシグルドリーヴァ」第2話「海ほたる海上突入」を見る(メモ):航空機の描写は面白いが、ストーリーは・・

ヒロイン、クラウの歓迎会の翌朝、新しいピラー(謎の敵生命体?)が、海ほたる付近に現れる・・。敵本体に接近するため、4人は機体を駆り海底トンネル内に突入する!

 

世界中に発生した謎の生命体?により滅亡の危機に瀕する人類というよくある設定なのだが、危機の描き方や切迫感がどうにも緩い。
基地や周囲の人々の描き方も緩いためどうにも、第二次大戦中の航空機を持ち出したという設定部分のハードさとどうにもバランスが悪く見える。
エヴァのようなハードな設定というのは今どき流行らないのかもしれないが、全体として凡百のライトノベル作品のような出来になっている。

けっして素材は悪くないと思われるので、いろいろな要素のサジ加減の問題だろうか?

航空機の描写がハードと書いたが、一方で海底トンネルの中に突入して飛行するというのは展開としてどうなの?という印象。
トンネルから通気口を通って海上に出る際に、翼をはやしていたが、超常の力で飛んでいるのであれば、わざわざ旧式な航空機の形をする必要はないし、そのための整備員も置いておく必要もないんじゃないの、とか・・疑問が湧いてしまう。というかそのあたりの説明が行われていないか薄いか・・。

前回1時間の拡張版で扱ったにもかかわらず、あまりストーリーの深化がない印象。

ピラーはどうして基地の近くに現れるのか?
ピラーの造形も劣化「使途」に見えるが、少しも怖くないのはどうしたものか。

画像

 

 

yuishika2.hatenablog.jp

 

「憂国のモリアーティ」第1話「伯爵の犯罪」を見る(メモ):19世紀ロンドンの雰囲気が良く出ていて見ごたえがあった

言及するまでもないだろうがモリアーティと言えば、シャーロックホームズシリーズに登場する狡猾で非情な悪役キャラ。シリーズ最終作(?)の「シャーロックホームズ最後の事件」でホームズとともに滝つぼに落ち生死不明になったように記憶する(定かではない)。

コミックを原作とする本作ではこのモリアーティが美青年キャラとして登場する。

舞台は言うに及ばず、19世紀ロンドン。階級社会、表通りと裏通りの違いなど雰囲気が良く描かれていて好感がもてる(あまたのアニメ作品にも手本にしてほしいものだ)。

折から市中で連続して発生する少年の拉致殺人事件。
モリアーティは馴染みの紳士服店主人の子息が被害にあったことを知り、真犯人を探し始める・・。
これじゃ、モリアーティ探偵ではないか、と思っていたらラストに素性が現れる。
「事件があった痕跡自体を消せば、事件とはならない」とうそぶき、ホームズにはできないであろう解決法をとる。

クライムコンサルタントを名乗る彼がどのように活動をしていくのか、19世紀という時代設定とその描写も含め、非常に楽しみになった。

 

TVアニメ「憂国のモリアーティ」公式サイト