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富豪刑事 1話「来た、見た、買った」:富豪刑事がひたすら嫌なヤツ状態で爽快感も薄い

富豪刑事 Balance unlimited 1話「来た、見た、買った」

○↓: 主人公のキャラと立ち位置を変えたことはいまのところ成功しているとはいえない

警視庁「現対本部」の刑事・加藤春は、銀座で行われるクラシックカーフェスティバルの警備に駆り出される。その会場で、爆破予告事件を追う捜査一課の元同僚たちと鉢合わせる加藤。フェスティバルの中止を進言するが聞き入れられず、犯行予告時間が刻々と迫っていく。緊迫する現場に、新任の警部を名乗る男、神戸大助が現れる。

<TVアニメ「富豪刑事 Balance:unlimited」公式サイトより>

 

<感想>

春アニメのノイタミナ枠。

どこかで見覚えがあるタイトルと思ったら、原作筒井康隆原の小説で、数年前に深田恭子主演でドラマ化されていた作品だった。*1

アニメ化にあたっては原作通り主人公は男性としているものの、捜査一課ではなく警視庁本庁地下にある「現代犯罪対策本部準備室」が所属組織となっている。
深田恭子ドラマでは深キョン本人のふわふわしたキャラもあって大金持ちキャラの嫌味が中和されていたが、本作ではひたすら嫌なヤツ状態になっている。今回のエピソードも推理などがあるわけではなく、偶然の爆弾を仕掛けられた車をたまたま強奪したちんけな強盗犯を追跡するのに金を使いまくるという、あまり頭が良いとは言えないスタイルでの捜査でもあり、爽快感もなかった。
富豪刑事である神戸大助本人ではなく常識人の刑事である加藤(宮野真守)を主人公にしているのも今後どうなるだろうとは思う。1話を見る限りはドラマの膨らみもなく正直期待感は薄い。

 

*1:数年前と思ったらドラマの本放送は2005年だった!