STRRAY RIFT

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「100万の命の上に俺は立っている」第2・3話を見る(メモ):中学生男子・女子のありがちな気負いや遠慮、気恥ずかしさなど誰もが経験したり感じてきた”黒歴史”に触れるようなそんなキャラ造形が興味を惹く

少年コミックらしいアプローチや造形ではあるもののパーティメンバーひとりひとりの思いやトラウマが描かれている独特の描写が興味を惹く。

主人公四谷は単独行動を好み、第1話終盤でパーティの中でもっとも頼りになる新堂がトロールに倒された後は、残った箱崎は頼りにならない(パーティメンバーが全滅すると本当に死亡してしまう、というデスペナルティがあるのも理由であったが)と、単独行動をとるようになる。

また小学校で東京に転校してきた際に方言をバカにされたことから転校前のお茶らけキャラから無口キャラになったというトラウマ(これがまた単独行動を好むという性格に影響している)を抱えており、これが第2話のサブタイトル「大嫌いなこの街を」につながるなど、予想以上にキャラの深みがでてきた。

第3話に新たにパーティメンバーに加わる時舘は、ソシャゲ好きのオタク少女で、学校でいじめの対象にならないように行動してきた、という造形になっている。

また全体を通して、中学生男子だったり女子ということからくる気負いや遠慮、気恥ずかしさ、いわゆる「中二病」的な感情なども含めて、成長の過程で誰もが経験したり感じてきたであろう”黒歴史”にもろに触れているところもあって、他の作品にはない独特の描写になっている。

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「禍つヴァールハイト」第1話を見る(メモ):ファンタジーと近代技術の様々な要素がごちゃまぜの設定ってどうなの?

ゲーム原作アニメ。
ファンタジー設定と19世紀以降の技術設定のハイブリットな世界・・とは言うものの。実際はごった煮状態で兵士の装束は19世紀前半のナポレオン時代風の一方、サーベルどころか幅広の段平を振り回していたり、銃器に至ってはライフル銃が登場する一方で、連射可能なサブマシンガンのようなものが使われていたり、一方で別の人物は杖の先から魔法弾のようなものを発射したり(ただし連射はできない模様)と設定ごちゃ混ぜ状態。その上、これらの遠距離から接近戦まで用途が異なるであろう兵器を使う兵士や戦士たちが乱戦状態にあるという・・。
内燃機関は発明されているようでトラックは登場し、夜の街が明るいことから電気も発見されている模様・・・と言ってみれば様々な技術段階の技術がごちゃまぜに描かれていて、そこがまず非常に気になった。

ファンタジーと近代技術が融合した世界というと、ファイナルファンタジーもそうじゃないかといわれそうだが、FFはまだどのような技術の進歩があってといった世界設定はしっかりしているぞ。

もしこれが原作ゲームからの設定だとしたらかなりめちゃめちゃな設定のゲームなんだろうな、と思いながら見ていた。

禍つヴァールハイト|アニメ声優・キャラクター・登場人物一覧 | アニメイトタイムズ

「戦翼のシグルドリーヴァ」第2話「海ほたる海上突入」を見る(メモ):航空機の描写は面白いが、ストーリーは・・

ヒロイン、クラウの歓迎会の翌朝、新しいピラー(謎の敵生命体?)が、海ほたる付近に現れる・・。敵本体に接近するため、4人は機体を駆り海底トンネル内に突入する!

 

世界中に発生した謎の生命体?により滅亡の危機に瀕する人類というよくある設定なのだが、危機の描き方や切迫感がどうにも緩い。
基地や周囲の人々の描き方も緩いためどうにも、第二次大戦中の航空機を持ち出したという設定部分のハードさとどうにもバランスが悪く見える。
エヴァのようなハードな設定というのは今どき流行らないのかもしれないが、全体として凡百のライトノベル作品のような出来になっている。

けっして素材は悪くないと思われるので、いろいろな要素のサジ加減の問題だろうか?

航空機の描写がハードと書いたが、一方で海底トンネルの中に突入して飛行するというのは展開としてどうなの?という印象。
トンネルから通気口を通って海上に出る際に、翼をはやしていたが、超常の力で飛んでいるのであれば、わざわざ旧式な航空機の形をする必要はないし、そのための整備員も置いておく必要もないんじゃないの、とか・・疑問が湧いてしまう。というかそのあたりの説明が行われていないか薄いか・・。

前回1時間の拡張版で扱ったにもかかわらず、あまりストーリーの深化がない印象。

ピラーはどうして基地の近くに現れるのか?
ピラーの造形も劣化「使途」に見えるが、少しも怖くないのはどうしたものか。

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