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「100万の命の上に俺は立っている」第2・3話を見る(メモ):中学生男子・女子のありがちな気負いや遠慮、気恥ずかしさなど誰もが経験したり感じてきた”黒歴史”に触れるようなそんなキャラ造形が興味を惹く

少年コミックらしいアプローチや造形ではあるもののパーティメンバーひとりひとりの思いやトラウマが描かれている独特の描写が興味を惹く。

主人公四谷は単独行動を好み、第1話終盤でパーティの中でもっとも頼りになる新堂がトロールに倒された後は、残った箱崎は頼りにならない(パーティメンバーが全滅すると本当に死亡してしまう、というデスペナルティがあるのも理由であったが)と、単独行動をとるようになる。

また小学校で東京に転校してきた際に方言をバカにされたことから転校前のお茶らけキャラから無口キャラになったというトラウマ(これがまた単独行動を好むという性格に影響している)を抱えており、これが第2話のサブタイトル「大嫌いなこの街を」につながるなど、予想以上にキャラの深みがでてきた。

第3話に新たにパーティメンバーに加わる時舘は、ソシャゲ好きのオタク少女で、学校でいじめの対象にならないように行動してきた、という造形になっている。

また全体を通して、中学生男子だったり女子ということからくる気負いや遠慮、気恥ずかしさ、いわゆる「中二病」的な感情なども含めて、成長の過程で誰もが経験したり感じてきたであろう”黒歴史”にもろに触れているところもあって、他の作品にはない独特の描写になっている。

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